コガシラネズミイルカ、絶滅の危機にあるクジラ目の動物が助けを求めています。

AddedAug 13, 2016
ByCarlos Pardo

聞いていますか?

 

まれに見るネズミイルカを発見したのはわずか50年強前のことですが、それらは既に失なわれる危機にあるのです。これらの愛らしい海洋哺乳動物は、不法漁獲者たちによる刺し網と戦いながら、既に絶滅の危機にさらされているのです。過去3年間で、世界中の半分以上のネズミイルカが、主にメキシコのカリフォルニア湾にある海洋保護地区で行われていた、これらの不法漁獲によって失われてしまったのです。

細身のコガシラネズミイルカは目と口の周りに珍しい輪(濃い箇所)があります。世界で最も絶滅の危機に瀕しているクジラ目の動物です。上部の濃い灰色の肌が下部の青白い灰色、または白へと薄れていき、頬からひれの元まで縞(濃い色)があります。ネズミイルカは気温の変化によく対応し、気温の異常な変化にも耐性を持つことで知られています。

彼らはカリフォルニア湾北端に向かう、暖かくて浅い沿岸の水域に住んでおり、そのような暖水に生息する唯一の種のネズミイルカです。そのような暖水に耐えられる理由は、そのスリムな形と比較的大きなヒレにあり、それによってイルカの表面積を増し、暖水中でも放熱の機能を果たすのです。

コガシラネズミイルカのステータスはまさに絶滅寸前、というのもそれらが非常に珍しく、限られた場所にしか生息しないからです。これらのイルカは直接は捕獲されませんが、不法漁獲者が使用する漁具のせいで偶然致死に至り、人口減少の一途をたどっているのです。刺し網につかまると、呼吸するのに水面へ浮上することができず、生息地であるまさにその水中で、おぼれてしまうのです。

ネズミイルカのほとんどは、カリフォルニア湾上部及び1993年に設置された、コロラド川デルタ生物圏保護地区にいます。この地区ではすべての漁獲が禁止されており、周辺の緩衝地帯では刺し網の使用を制限していますが、これらの制限は厳重に施行されてはいないのです。多くの団体が、湾地区で生計を立てる漁師らに、持続可能な代替案を見つけようとしていますが、イルカを保護して、有害な漁獲具をその地区から除去するのは非常に難しいのです。

生物圏保護地区南部境界外でネズミイルカが多数目撃されるようになったことが注目されています。ですから、保護地区内で刺し網が禁止されても、保護地区外のイルカは、それでも被害を受けるかもしれません。イルカを殺してしまうことになる漁獲法については、その完全な禁止令がだされることが提案されています。トロール船から刺し網までのすべてを、その地区のすべてで完全に禁止するのです。

しかし、このような完全な禁止というのは、その地区地元のコミュニティーの内外で、政治的、文化的、経済的に重大な影響を与えるでしょう。そのため、危機にさらされたネズミイルカを救い、生息地を保護する方法を探すにあたり最善の方法は一般市民の教育と自覚なのです。

7月9日の世界でイルカを守る日 を友人に伝えることによって、イルカをいかに助けるかという情報を広めるために、あなたも一役買うことができます– この年間行事が今後何年も続きますように。

 

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